カテゴリー : 2010年 5月

明けない夜はない

シェイクスピアの「マクベス」に「The night is long that never finds the day.」という台詞があり、
一般的には 「明けない夜はない」 と訳されています。
最近、世界的にはギリシャ問題、国内では口蹄疫問題、等々色々と暗い話題が多いからでしょうか、
昨日出席したある会議で来賓の方の挨拶のなかに、「明けない・・・」という言葉を挟まれた挨拶がありました。
たしかに「今が苦しくても、必ず幸せな時はやってくるから」という意味で日常的に使われていますから、
多くの人たちが、この言葉に励まされているのでしょう。
そうしたことを考えると、今のご時世には的を得た挨拶なのかもしれません。

でも、穿った見方をすれば、その当事者の方は深く暗い夜(闇)のなかに身を置き、
明けるのを今かいまかと待ち焦がれているのかも知れません。
この状況は、希望的な気持ちではなく、「辛い・切ない」という思いが強いような気がします。
明けるのを待ち焦がれる夜は、より暗く、そして長く感じることでしょう。

長い夜も、朝を迎えたら必ず明けます。
闇のなかで明けるのを待ち焦がれるのがいいのか。
目が覚めたら夜が明けていたというのがいいのか。

私の場合は後のほうですね。「果報は寝て待て」ではないけれど、
自分の分相応に、素朴に生きていく生き方がいいような気がしています。